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表情分析で基本となる7つの基本的な感情表情の静止画像を説明していきます。

●喜び(Happiness):最も判別が容易な表情です。頬が押し上げられ、両唇が上に上がります。しかし、相手の表情が「作り笑い」(嘘の笑い)であるかどうかを知ることはビジネス、対人関係あるいは恋愛関係において必要なスキルになります。

目元(目の周りの筋肉:眼輪筋)に注目してください。目の周りの筋肉は自分の意思で全体をスムーズに動かすことができません。作り笑いの場合は、目元の変化が乏しい特徴があります。右の写真では、目元の筋肉が動くために、眉毛がわずかに下方に動き、目の下の皮膚にシワがよっています。

happinesshappiness


●悲しみ(Sadness):眉毛の下隅がつり上がり、上瞼が垂れ下がり、わずかに口唇の両端が引きさがります。

sadnesssadness


●怒り(Anger):怒りの表情では、唇は開いている場合と閉じている場合があります。眉毛はつねに左右同時に引きさがります。上瞼はつり上がり、下瞼の緊張が凝視しているという印象を与えます。口を閉じている場合の怒りの表情では、唇は緊張してきつく結ばれています。一方の口が開いている場合の怒りの表情では、何か言葉を発したり、怒鳴ったりするために口が開いているのですが、唇は緊張し薄くなっているのが分かります。

angeranger


●軽蔑(Contempt):軽蔑の表情は、顔面の片側だけの動きがみられます。唇の端がつり上がりますが、かすかな微笑みを伴う場合と伴わない場合があります。

contemptcontempt


●嫌悪(Disgust):嫌悪表情には2つの異なったパターンがあります。単純な表情では、上唇が上がっているだけです。右の表情では、鼻に皺が強く寄るため、眉毛は引き下げられ、目は細くなっています。舌唇は押し上げられ、口が閉じられますが、右図のように鼻に皺がよる嫌悪の表情では時として唇が開く場合があります。どちらの表情もU字形の皺が鼻孔から唇にかけてみられます。

disgustdisgust

*怒りと嫌悪の表情はよく混同されます。唇はどちらの表情も閉じられますが、怒りの表情の方が強く閉じられます。視線は怒りのほうが嫌悪より強く凝視している感じになります。眉毛はいずれも引き下げられますが、怒りの表情ではしかめ面のように眉が寄ります。嫌悪の表情変化はすべて顔の中央線でおこります。


●恐れ(Fear):恐れの表情では、眉毛はつり上がりますが、同時に緊張して、額に対して水平に、波上の形状になります。上瞼は、強く引き上がり、下瞼は緊張しています。唇は水平方向に引き延ばされます。

fearfear


●驚き(Surprise):驚きの表情では、眉毛は上がり、アーチを描くように丸い形になります。上瞼も上がり、時として眼の虹彩より上までになります。それで白目の部分が見えることになります。口は開いて、リラックスしています。驚きの表情はすべて、口が丸く開きます。

surprisesurprise

*恐れと驚きの表情はよく混同されます。眉毛は両方つり上がりますが、恐れの表情では眉毛はまっすぐつり上がっています。驚きの表情では眉毛の形がカーブします。上瞼は両方で持ち上がりますが、恐れの表情の方がより強く持ち上がります。口唇は両方の表情で開きますが、驚きの表情では唇はリラックスしているのに対して、恐れの表情では唇は水平方向に引き延ばされます。以上のような違いに注意して再度表情写真を見てください。